「真理と愛に生きる」3つの心
将来にわたる価値観を醸成

 中学・高校時代は、自己と向き合いたくさんの友人と出会いながら、人間力を高める大切な時期。その中でカトリックの教えに基づき、「自分を見つめ祈る心」「人のために自分を役立たせる心」「異文化を理解する心」の3つの心の成長に重点を置き、自己を愛し、他者を理解し、共に協働し成長を目指す姿勢の定着を図る。

 朝終礼時に行われる「祈りの時間」は、その取り組みの一つ。心を落ち着かせ、自分自身と向き合い、良い面も悪い面も受け入れる寛容な心を培う。日々、これを重ねることで次第に自己肯定感が生まれ、どんな状況でも向上心を持ってチャレンジできる「生きる力」が備わっていく。社会奉仕活動(ボランティア活動)を通して、「人の役に立つ喜び」を実感できる福祉教育も盛んだ。

お互いの個性を尊重し合える環境で
バラエティ豊かな進路選択が実現

 中1・中2は、基礎学力の定着に一番大切な時期であるという方針のもと、国・英・数の授業時間を十分に確保。さらに毎日実施する小テストや宿題などの反復練習によって、発展学習の土台作りを徹底している。さらに今年度より、中2でネイティブ教員による少人数(1クラス12~13人)の英会話の授業時間を新設。読み書きにとどまらない、実践で役立つ授業展開に期待が高まっている。授業に遅れそうな生徒に対しては、補習時間を設けて学力の底上げも行う。

 そういった数々の取り組みは確実に結果に表れている。昨年度の東京大学合格者が文系1人、理系1人の計2人で、いずれも現役合格。他にも国公立大学50人以上、国公立を含む医学部医学科への合格者は30人以上と、素晴らしい進学実績を誇る。

国際的視野を広げるフランス修学旅行
国際的視野を広げるフランス修学旅行

 特徴的なのは、あえて進路別のコース制をとっていない点。その理由は、それぞれがお互いの個性、考えを尊重し、相手の立場を考え行動できる「心の成長」を目指しているからだ。高校になると、希望の進路に合わせて文系・理系を選択するが、あくまでも文理混合でクラスを編成している。「医療系・芸術系・語学系など、豊かな個性が1つのクラスに集まります。そこで刺激し合い、励まし合い、認め合うことで、それぞれの力が発揮されています。同時に、生徒たちの自由な進路選択につながっているとも感じています」と広報部長の秋山先生。6年の間に声楽に興味を持ち、東京藝術大学の声楽科へ進学した生徒もいるという。

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