やさしく・かしこく・うつくしく
女性の特性を熟知した細やかな教育

 教育理念は「次世代の命を育む女性にこそ、高い教養と豊かな魂を」。校祖であり、浄土真宗の僧侶である左藤了秀の言葉に込められている、この理念を礎に、「朝(あした)に礼拝、夕(ゆうべ)に感謝」の校訓のもと、全校生徒が登下校時に必ず校門で一礼する。他にも宗教行事を多数行い、「命の大切さ」「報恩感謝」の心を伝えている。

 「これらの宗教的情操教育が、学力をはじめ、次の時代を生きる力につながっていきます」と堀川校長。中高6年間を通して、じっくりと大谷スピリットが宿っていく。

唯一無二の体験と実験の数々
理系力と英語力を最大限に強化

カエルの解剖(高校理系選択者)
カエルの解剖(高校理系選択者)

 文部科学省が「対話的で深い学び」を提唱する以前から、21世紀型教育を先読みした取り組みを行っている。その最大の例であり教育改革の1本目の柱となるのが「理科教育研究所」設立だ。数多くの実験を取り入れた理科教育で知られる同校だが、生徒たちの探究心を刺激しながら、より深い授業を展開したいという想いのもと開設された。その所長に、中高の優れた理科教育者に贈られる「東レ理科教育賞」の文部科学大臣賞を受賞した豊田將章教諭が着任。すでに様々な実験が行われており、生徒たちが主体的に創り上げたという静電気発生装置が20機ほど並ぶ。他校から貸してほしいという声も上がるほどだという。「女性は理数が苦手だという偏見があります。しかし、実験を通して課題に向き合うことで、着実に段階を踏み、一つひとつ納得しながら次のステップに進むことができます。このスタイルは、女性が理系教育を学ぶ際の偏見を排除し、安心して学びを進められる学習環境であると、長年の実績から感じ取っています」と堀川校長。同時に行っているのが、授業の普遍化。実験を動画で撮影しアーカイブ化することで、経験の有無にかかわらず生徒に授業を提供できるように取り組んでいる。

タブレットを使用しての授業
タブレットを使用しての授業

 大谷流21世紀型教育の2本目の柱が英語教育だ。多様な個性を認めるダイバーシティの現代では、英語力が不可欠。その点を踏まえ、英語を極めたいという高い志を持った生徒が学習できるスペースとして「グローバルイングリッシュゾーン」を開設する。週に2回ほど、ネイティブの教員や先輩と一緒にオールイングリッシュの空間に身を置き、語学力を研鑽する。「ここでは、アクティブラーニングをオールイングリッシュで展開するのが目標」と堀川校長は語る。

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