大学施設を利用した様々な体験実習で
自分のもつ可能性を見つける

1939年の設立以来、「実学教育」と「人格の陶冶」を建学の精神とする近畿大学の附属校として、不変の教育理念をベースとしながら、加速度的に変化する社会環境・教育環境に応じて、柔軟に変革を続けてきた。そんな同校が、生徒が自分のもつ可能性を見つけるために実施しているのが、大学施設を利用した様々な体験学習だ。

『医薬コース』は医学部・薬学部等の医療系大学への進学に特化したコースとして設置されている。「このコースでは、高い学力はもちろんのこと、医療人として必要な職業観や生命倫理感といった心を育てることを大切にしています。そのためにも、大学や病院での体験実習は非常に重要な役割をもっています」と原入試企画部長は話す。さらに、病院見学や医学部・薬学部での実習、看護体験など、多くの体験学習が実施されている。

生物理工学部実験実習
生物理工学部実験実習

『英数コースアドバンスト』は国公立大学を目指すコースで、毎年約75%が国公立大学をはじめとする難関大学への現役合格を果たしている。『英数コースプログレス』は、近畿大学に直結したコース。受験勉強にとらわれず、豊富なプログラムを通して大学進学後に必要なコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力などのスキルを身に付けていく。

湯浅農場での体験実習
湯浅農場での体験実習

これらのコースにも、理工学部・生物理工学部・農学部での見学や体験実習、さらには湯浅農場や水産研究所である浦神実験場での体験実習など、多くの体験学習が実施されている。「これらの体験から、大学の研究とはどのようなものなのか。また、自分自身が何に興味をもつのか、を知ってもらいたいです。そこから自分のもつ可能性を見つけてほしいと思っています」と原部長は話す。

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