「真理と愛に生きる」3つの心
将来にわたる価値観を醸成

中学・高校時代は、自己と向き合いたくさんの友人と出会いながら、人間力を高める大切な時期。その中でカトリックの教えに基づき、「自分を見つめ祈る心」「人のために自分を役立たせる心」「異文化を理解する心」の3つの心の成長に重点を置き、自己を愛し、他者を理解し、共に協働し成長を目指す姿勢の定着を図る。

朝終礼時に行われる「祈りの時間」は、その取り組みの一つ。心を落ち着かせ、自分自身と向き合い、良い面も悪い面も受け入れる寛容な心を培う。日々、これを重ねることで次第に自己肯定感が生まれ、どんな状況でも向上心を持ってチャレンジできる「生きる力」が備わっていく。社会奉仕活動(ボランティア活動)を通して、「人の役に立つ喜び」を実感できる福祉教育も盛んだ。

国際的視野を広げるフランス語研修
国際的視野を広げるフランス語研修

高い目標に手が届く学習カリキュラム
文理混合クラスで個性が輝いていく

中学では、基礎学力の定着に注力。国・英・数の授業時間を十分に確保し、毎日小テストや宿題等の反復練習を徹底し、発展学習の土台づくりを行っている。中1から始まる英会話は、中2になると、実践的な英語力習得のため、ネイティブ教員による少人数(1クラス12~13人)の英会話の授業時間を確保。苦手を作らないようにするため、補習時間を設けて学力の底上げにも余念がない。

数々の教育プログラム、手厚いサポートの質の高さは、進学実績として結果に表れている。昨年度は京大東大をはじめとする国公立大学の現役合格者数が47人。卒業者数131人のうち、3人に1人が国公立大学に合格を果たしたということになる。高い目標に手が届く進学校だ。

各クラスは、あえて進路別のコースで編成されていない。その理由は、それぞれがお互いの個性、考えを尊重し、相手の立場を考え行動できる「心の成長」を目指しているからだ。高校になると、希望の進路に合わせて文系・理系を選択するが、あくまでも文理混合でクラスを編成している。「長年培われてきた女子教育の成果をもとに、高2・高3では少人数の授業を増やし、きめ細かな学習サポートを行っています。女性ならではの繊細さと大胆さを存分に引き伸ばす学習環境です」と広報部長の秋山教諭。多様な個性が一つのクラスに集まり、刺激し合うことでそれぞれの個性が発揮される。自由な進路選択につながるユニークかつ特別な環境と言える。

特徴的なのは、あえて進路別のコース制をとっていない点。その理由は、それぞれがお互いの個性、考えを尊重し、相手の立場を考え行動できる「心の成長」を目指しているからだ。高校になると、希望の進路に合わせて文系・理系を選択するが、あくまでも文理混合でクラスを編成している。「医療系・芸術系・語学系など、豊かな個性が1つのクラスに集まります。そこで刺激し合い、励まし合い、認め合うことで、それぞれの力が発揮されています。同時に、生徒たちの自由な進路選択につながっているとも感じています」と広報部長の秋山先生。6年の間に声楽に興味を持ち、東京藝術大学の声楽科へ進学した生徒もいるという。

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