良き伝統と先進的な取り組みで
自立した女性を育成

100年を超える歴史の中で、社会で活躍する多くの女性を輩出してきた。なかには、政治家や実業家など多方面で活躍する卒業生も少なくない。 

コロナ禍において、新たな取り組みが多数展開された。まずは始業式・終業式や文化祭のライブ配信。ソーシャルディスタンスを保った学校行事の運営が可能となった。さらに、デジタルとアナログをバランスよく組み合わせた授業を展開。全員に貸与しているiPadを使い、「MetaMoJi ClassRoom」で生徒の回答を回収し、即時共有。「コロナ禍でも学びの機会が失われないよう、教員一丸となって、学びの在り方について追求しました」と広報室の松原教諭は話す。

オンライン説明会・動画配信を積極的に実施
オンライン説明会・動画配信を積極的に実施

受験を検討する保護者への説明も「オンライン」と「対面」で使い分けをしている。学校の説明を話で聞く機会はオンライン説明会や動画のアーカイブ配信。一方で、学校に足を運んでいただく「学校説明会」は校舎見学を中心とした体験型のイベントとなっている。

「アサーショントレーニング」から始まる
それぞれが輝く成長ストーリー

中1・中2を基礎期、中3・高1を充実期、高2・高3を発展期と称し、「尊重」「対話」「環境」「自己探求」といった総合学習を用意している。

中1では「尊重」をテーマに、「アサーショントレーニング」を導入。スクールカウンセラーの監修のもと、他人を思いやりながらも自分の意見を伝える力を養うプログラムだ。話をしっかりと聴く、言いたいことを適切に伝える、落ち着いて受け止めることができるよう、想像力と表現力を鍛えていく。

中2のテーマは「対話」。平和を題材にし、命の大切さ、人の意見を受け止める力、自分の思いを人に伝える力、答えの出ない問いを考え抜く力を育てる。

中3になると「環境」をテーマに据え、さらに視野を広げる。SDGsを題材にして、社会課題を考えるきっかけづくりを行う。卒業生の中には、同校の総合学習をきっかけに、環境省へ進路を決めた生徒もいるという。

SDGsを題材にした中3の授業「環境」の様子
SDGsを題材にした中3の授業「環境」の様子

続く高1では「自己探求」がテーマ。自らの課題設定と課題解決へと進んでいくことがゴールだ。自分自身の内面を探し求める時間としている。

さらに将来を意識づけるうえで大きな役割を担っているのが卒業生の存在だ。講演会などが頻繁に実施され、在校生に学習方法や受験時のエピソードを話してくれる。生徒たちは身近な先輩をロールモデルに、一層勉強に集中できるようになる。

教育方針の一つである「自学創造」を体現するかのように、「自らの意志を大切に、自分たちの学校を自らの手で盛り上げようとする。そんなエネルギッシュな生徒が多いです」と広報室の後田教諭。近い将来、生徒たちが輝きながら活躍する姿が目に浮かぶ。

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