40近くあるクラブ活動
心と体の居場所が必ず見つかる

「すべての人は神から愛されている。その神から授かった知能と体を磨き続けること、さらに自分と同じように神から愛されている他者を思いやる気持ちが大切である」これが、同校のキリスト教に基づく全人教育の考え方だ。小田恵校長は折に触れ「人の痛みに気づく人、学ぶ楽しさを知る人になってほしい」と語りかけている。そうした道徳心を宗教の授業や、宗教行事を通して丁寧に心に浸透させていく。

また、自分の居場所が見つかるように、たくさんのクラブを作っている。クラブは文化系・運動系合わせて40近くあり、自分たちで同好会を作ることも可能だ。高2まで全員がいずれかに所属しており、放課後は学校全体に元気な声が響きわたる。

京大・東大・国公立医学部などに
毎年多数の合格者を輩出

毎年、難関国公立大学の理系・医学系学部等にも多数の合格者を輩出している。進学実績からハードな授業が連想されるが、決して無理に先へと急がない。十分な授業時間を確保しているため、自然と中3から高校の領域に入ってくるが、細かな指導が必要な英数国の教科では、分割授業や小テストの結果次第で即フォローを入れるなど、基礎段階から確実に学力の定着を図っていけるよう、サポートを徹底している。中1の1学期で、きちんと学習習慣を付けさせる。これがクリアできれば、子どもたちはどんどん前に進んでいくことができる。もちろん、学力向上に家庭学習は欠かせない。毎日宿題をきっちり与え、早期に自分で取り組む意識を根付かせていく。

高1になると、「進路のしおり」を配布し種々の講演会を開くなど、将来の方向性を見定める。高2からは文理に分かれ、受験に備える。日常的な補習や教員のバックアップ体制も万全。自分が目指す方向に向かって真っ直ぐに進んでいける。

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