中・高から大学、そして社会へ
MUKOJO未来プロジェクト始動

武庫川女子大学では、令和4年度よりジェンダー・キャリアデザイン・ライフプランを三本柱に、女子総合大学の特色を生かした独自の「MUKOJO未来教育プログラム」に取り組んでいる。その流れを汲み、始動するのが、新しい2コース制。『SOAR(ソアー)グローバルサイエンスコース』と『SOAR(ソアー)探究コース』だ。'soar'は英語で「飛翔する、舞い上がる」、「高まる、高揚する」を意味する動詞で、自らデザインした未来へそれぞれの目的地へはばたいてほしいという願いが込められている。同時に、一生を見通したキャリア教育によって、 “一生を描ききる女性力”を身に付けることを目的としている。

専門的・探究的な学びを深めて
未来へはばたく新コース

『SOARグローバルサイエンスコース』は、「専門的な学びを深めて世界へはばたく!」をテーマに据えている。これまでのSSHの活動を継承し、科学的立場に立った探究的な活動に取り組む内容だ。さらに、グローバルリーダーとして、どの分野でも活躍できるような女性の育成を目指している。トピックとしては、中3でワシントン州スポケーン市にあるアメリカ分校(MUSC)研修。国際感覚を養いながら異文化への理解も深めていく。語学力面では、ネイティブスピーカーによる授業やICT機器を活用して実用的な英語力を強化する。目標は中学3年間で英検2級の取得だ。理数や英語など、専門的分野の学びを深めながら、自らのキャリアをデザインしていく。

次に、『SOAR探究コース』は、「探究的学びを通して武庫女からはばたく!」をテーマに、多様な体験・探究活動を用意している。「基礎・基本が第一」との考えから、 確かな学力の基盤を作るため、中学入学当初の一定期間は授業に重きを置く。その後、地元(鳴尾地区・西宮市・兵庫県)の各機関や武庫川女子大学と連携した探究的な活動に取り組んでいく。以前から開催している外部の専門家を招いた講義や講座の時間を多様に設定し、自らの探究活動への礎を築いていく。「本物」と直接触れることを重視した数多くのプログラムを通して、生徒たちは将来のあるべき自分の姿を見つけることができる。

プログラミングを学び、ロボットづくりを体験
プログラミングを学び、ロボットづくりを体験

いずれのコースにおいても、文理の枠にとらわれない幅広い学びを選択できる。「これからはボーダーレスの時代で、学びも同様」との考えから、コース内容も境界線や自らの限界を設定しないような仕組みがある。たとえば高2からは、興味・関心に従い、学びを自らデザインし、それぞれの進路に対応した教科・科目を選択できる。また、独自開発のキャリアノートに基づき、中高大を卒業して社会人に至るまでの人生をイメージしていくキャリア教育にも注力する。学院一体となって社会をリードする自立した女性の育成を目指す。「MUKOJO」の新たな一歩に期待が高まっていく。

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