「スーパーJコース」が2年目に
心と体を鍛える富士山登山に挑戦

「常翔STEAM」によるキャリア教育を実践する「教育先進校」として、注目を集め続ける同校。注目度に比例して大学合格実績も好調で、昨年度は国公立大学合格者数が121名(既卒生を含む)。「中高一貫の生徒たちが引っ張ってくれました。医学部医学科や難関私立大学への合格にも大きく貢献しています」と中学校の運営責任者である根来和弘校長補佐。昨年新設した中高一貫の『スーパーJコース』においても、非常に学力の高い生徒たちが増えているという。ハイレベルな教育内容に期待が高まる。

事前準備で挑戦した伊吹山登山
事前準備で挑戦した伊吹山登山

今年7月、中2は新たな行事に挑む。日本一の山、富士山登山だ。「自己肯定感を高めてあげたい。そのためには他に代えがたい達成感、成功体験が一番大事」との考えから日本一高い山頂を目指す。多感な時期である6年間のうちに、一生忘れることのできない経験をする。この経験こそが、大きな自信となり、自己肯定感を高めていく。事前準備として、金剛山や伊吹山の登頂をすでに経験済み。「準備が無ければ成功しません。また、成功するにはどのようなプロセスを踏むべきかを考える習慣も身に付けてほしい」と根来校長補佐はこの行事に願いをこめる。学習内容はもちろん、行事も常にアップデートが続く。学力と人間力を育むのに申し分のない環境と言えるだろう。

手厚い学習サポート「JOSHO+」と
職業観を養う「常翔STEAM」

学習面では、「JOSHO+(プラス)」と称した放課後学習サポートシステムがユニーク。講師が常駐し、それぞれの課題に向き合える環境を整備した。定期面談も実施し、学習の進捗状況を確認したり、悩み事を聞いたり、保護者へ報告をしたりと徹底的なフォローを行っている。自主的・自律的な学習習慣を身に付けることを目的としているため、中1は全員参加で、中2以降は希望制をとっている。現在、中2の参加者は70%を超えるというから、サポート内容の充実ぶりがうかがえる。また、AI教材のatama+によって、つまずきの原因や苦手分野を数値化。個々に応じた的確な指導が実現する。「学校内で受験までの勉強がすべて完結する」という魅力的な取り組みだ。

自主的・自律的な学習習慣が身に付く『JOSHO+(プラス)』
自主的・自律的な学習習慣が身に付く『JOSHO+(プラス)』

一方、「常翔STEAM」は、次世代型のキャリア教育だ。科学、技術、工学、リベラルアーツ、数学の5つの領域を包括的に指導する教育の枠組みであり、創造教育の要素を取り入れた教育理念を指す。同一法人内3大学との連携による「大学体験」をはじめ、「探究学習」「科学研究」「プログラミング教育」など、多様な学習機会を用意。グループワークや校内発表会の場も設けられており、プレゼンテーション力や課題解決力が自然と育まれる。「クエストカップ全国大会(『教育と探求社』主催)」に毎年出場する常連校でもある。探究の成果を他校と競い合う経験を通して大きく成長する機会となっている。

手厚い学習サポートで未来へ向かうための徹底した準備ができる。未来社会で生きていく力が培われる魅力的な学校だ。

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