ボーダーレスな自己成長を促し
真の国際人を目指す新コース

来年度より、既存の3コースに加えて、国際力を養う『ユニバーサルスタディコース』が新設される。以前より定評のある英語教育の他、中3の3学期にオーストラリア留学、数学や理科を英語で学ぶイマージョン教育を通じてハイレベルな英語力を習得する。興味深いのは、生徒自ら研究テーマを設定し、未来の自分に必要なことを自らプロデュースしていくプログラムだ。「与えられたことだけを学ぶのではなく、自らが考えて道を切り拓く力を身に付けてほしい」と石井入試広報部長。最終的な目標は、総合型選抜や海外36大学推薦制度、2000大学スカウト制度などの推薦型入試で大学進学を果たすこと。筆記型の一般入試を念頭に置いていない点が非常にユニークだ。将来世界的に活躍するための能力にとどまらず、フィールドまでも創造する、未来志向の新コースと言える。

既存の3コースについても触れておこう。立命館大学・立命館アジア太平洋大学(APU)に直結した『立命館コース』。中学3年間、高校3年間に加えて大学4年間の計10年間に及ぶ一貫教育のもと、"受験"を目標としない「真の学び」を実践している。そして難関国立大学や医歯薬系大学への進学を目指す『アドバンストαコース』と国公立大学や有名私立大学進学を目指す『アドバンストβコース』の2コースがあり、いずれも合格実績は堅調だ。学年進級時には、希望と成績に応じて各コースへの転向が可能。生徒それぞれの特性を存分に伸ばせるコース設計となっている。

キャリアデザインにも好影響
"はつりつ"の英語教育プログラム  

"はつりつ教育"に代表されるのが、グローバルなコミュニケーション能力の発展に特化した、革新的な英語教育プログラムだ。英語は単なるツールであるという考え方から、日常的なアウトプットに重点を置き、週に3回のネイティブ講師による授業やオンライン英会話を通じて実践的な英語を学ぶ。
 さらに、中学1年生からは毎年2日間の「イングリッシュ・イマージョンキャンプ」で英語漬けの環境を提供して、モチベーションを刺激する。3年間の集大成として海外でのホームステイを実施する。実体験を通じて生徒たちの表情や態度が変化していくという。過去には、この研修に触発されてカナダに留学し、世界ランキング上位のイギリス・マンチェスター大学に進学した生徒もいる。このような経験はキャリアデザインにも大きな影響を与えており、「生きた英語」と異文化に触れることで学習意欲が高まり、人間的な成長も一層促進される。

グローバルな視野を養うイングリッシュ・イマージョンキャンプ
グローバルな視野を養うイングリッシュ・イマージョンキャンプ

次ページ → スケールメリットを活かした学習機会を提供  それぞれの個性が彩られていく

1 2 3