希望の進路に手が届く『Vコース』
過去最高レベルの大学合格実績

毎年素晴らしい大学合格実績を叩きだしており、“進学校”のイメージも定着している同校。今年度は東大・阪大や難関国立10大学・医学部医学科に10名の合格者を輩出し、関関同立や早慶などの合格者数も例年を上回り、過去最高を記録した。その理由について「中高一貫のVコースの生徒が全体を引っ張る形で頑張ってくれました。教育プログラムや学習環境にこだわっていたことは事実ですが、一番は生徒たちが最後まで第一志望をあきらめずにいたことが、合格実績につながったと感じています」と安田校長は生徒たちへのリスペクトを話してくれた。

『Vコース』は今年度より1クラスを増設し、募集定員も90名に拡大したが、過去最高数の志願者が集まった。結果に表れているとおり、国公立大学や医学部、難関私大への合格実績に対する期待の現れに他ならない。「大学合格実績だけにこだわるつもりは一切ありません。自身の考えをしっかりと持った芯のある自立した人間になってほしい。予測が難しい未来社会を生き抜く力を養ってもらいたいです」と安田校長。

高校へはそのまま『Vコース』に進学する。「より一層中高の接続をスムーズに」との思いから、中1・中2をV1・V2(第1ターム)、中3・高1をV3・V4(第2ターム)としてとらえ、ステージに応じたプログラム展開となる。第3タームが始まる高2になると、高校から入学する『選抜類型』『総合類型』の生徒たちと交わり、進路別に細分化されたクラス編成となる。きめ細かなサポートで一人ひとりの進路実現にアプローチしていく。

質の高い授業と学習サポート体制
「自ら学ぶ力を育む」

自ら考える力を養成するプログラムが満載
自ら考える力を養成するプログラムが満載

中学では“凡事徹底” をテーマに、基礎・基本を大切にした教育を行っている。さらに「自ら学ぶ力を育む」という教育テーマのもと、主体的な学びの姿勢を確立させるため、iPadを活用し、課題の提出や返却、学習状況の共有、調べ学習に役立てている。

興味深いのは、授業に関するアンケートを生徒に取っている点。満足度や改善点を各教科の教員へフィードバックし、授業のブラッシュアップを常に行っている。教員のみで「学びの会」を開催し、スキルアップを図っているという。「教えてあげるのではなく、共に学ぶ姿勢が重要と考えています。それこそが、教育理念の示す“共生”にあたります」。学力向上につながる質の高い授業は、教員と生徒が共に作り上げているようだ。

他に、英語・数学で週に各一度希望者を対象とした放課後講座を実施。これは「ASTM」と称した進学プログラムの一貫で、土曜ゼミ(土曜学習講座)、スタディルーム(自習教室)等で構成されている。高3では受験科目のすべてを用意。学校にいながら“個別指導”のような手厚いサポートが受けられるのは非常に魅力的だ。

短期・中期・長期と多様に設けている海外留学制度も昨年度より再開。Vコースの生徒は意欲的に参加を希望する生徒が多いという。「もっと学びたいという意欲ある生徒たちに応えたい」と安田校長は話す。

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