三田学園中学校 Sanda Gakuen

全国屈指の広大なキャンパス
学園内ビオトープで「総合学習」

約16万㎡のキャンパスに、樹齢１００年以上の樹木や水鳥の生息地でもある池を有する同校。他校にはない独自の教育資源ともいえる自然環境のなかで、改革の３本目の柱となる「総合学習」が行われる。ＳＤＧｓを中心とした課題解決型学習に取り組むが、その準備段階として放課後に探究活動を実施。同校名物の「炭焼池」を教材として、池周辺の木が枯れている原因を考察したり、生物を観察したりといったワークショップを開催している。「希望者を募ると想定をはるかに上回り、１００人以上もの生徒が手を挙げてくれました」と驚きの中にもうれしさがにじむ日下部教諭。「実はずっと気になっていた」「自分たちの手で何かを変えたい」「学びたい」という声が多数上がったという。「好奇心を持つ生徒の声が届いたことが、何よりうれしく、一番の成果です」。時代の変化に対応しながらも、伝統的な想いや熱意が脈々と生徒たちに受け継がれている。次の１００年を担う生徒たちが社会で活躍する日が待ち遠しい。