創立以来、揺るぎない理念を体現
学びの本質に迫る真の教育に注目

 「まじめを、超えろ」。これが現在の教育スローガン。“全力でまじめに学んだ先に見える、本当の面白い世界へ導きたい”といった想いを込めている。同校OBで現場のトップとして4年目を迎える大中校長は「創立以来、大学進学や偏差値向上に留まらず、自分を表現できる仕事を得て、社会に役立つための教育を行っています。私たちの学校が何より大切にしているのは、一人ひとりの先々まで見据えた人間教育です」と建学の理念そのままに、教育理念について熱く語る。

 7年前、中学入試制度の改革やクラブの大幅増設、野外活動の拡充など、計10項目にも及ぶ大胆な学校改革を行ったが根幹は不変。「生徒の成長を第一に考える教育方針が変わることはありません。その中で、時代や社会全体の環境変化に対応していく柔軟性は必要だと感じています」と中村教頭。現場のトップ二人から伝わってくるのは、まさに不易流行の人間教育。勉強する目的や意味は? 勉強を通して将来どうなっていくのか? まさに、本質に迫ったリアルな学びが展開されている。

自然と学習習慣がつくメソッド
日々の授業だけでぐんぐん伸びる

1クラス30人の少人数制を活かした個別対応

 「学校生活の基本は授業」との考えから、週37時間・年間250日を超える授業時間を確保。1クラス30人の少人数制で、一人ひとりに行き届いたきめ細かな指導を行っている。また、既習の定着を図るために毎朝『20分テスト』を実施。毎日テストが行われるため、自然と机に向かう習慣が付く。「日々の積み重ねによって、将来の目標や方向性が具体的に見えてくるようになります。その頃には学力も十分に備わっているので、大学進学についても多様な選択肢を持てるようになっています」と大中校長。

 また、長年行っている小論文・面接個別指導にも定評がある。その実力のほどを如実に示しているのが、医学部医学科への進学実績。直近の2021年度、医学部医学科合格者は58人を数える。医療の本質を捉えた学びとして、現役の病理医を招き顕微鏡でがん細胞を観察する等の「病理医体験セミナー」を実施。小手先のテクニックではなく命の尊さ、高い志を一人ひとりの胸に刻んでいく。

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