ICT教育のパイオニア的存在
先進性の中に宿る生徒への想い

 1939年の設立以来、不変の教育理念をベースとしながら、加速度的に変化する社会環境・教育環境に応じて、柔軟に変革を続けてきた。その最たる例がICT教育だ。一人1台iPadを所持しての双方向型授業、アクティブラーニングなど、今でこそ多くの学校が取り入れているが、スタートした8年前は全国的にも珍しく、メディア等でも頻繁に取り上げられた。

ZoomによるHRなどで帰属意識を

 昨年度の新型コロナウイルス感染拡大による休校期間でも、すぐに時間割どおりの授業をオンラインで展開し、学びを止めることはなかった。しかし、「休校期間中に気をつけたのは、授業進度ではなく生徒の帰属意識です」と原入試企画部長は話す。「特に新入生は、中学校生活がスムーズに始められるように、担任団が学校案内動画を作成したり、Zoomによる面談やオリエンテーションを実施したりしました」と続ける。ICT環境を最大限活用しながら、人と人とのつながりを重視した教育が行われている。

自分の人生について
考える力を育成する総合学習

 次に、進化した「総合的な学習の時間」について見ていこう。
 これまで長年にわたり、自分の人生を設計するための力を育成する「キャリアデザイン教育」に取り組んできた。それぞれの授業の中で、「書く」「調べる」「まとめる」「発表する」といった社会に出てから必要となる力を育成するためのプログラムに取り組んできた。この取り組みを、「総合的な学習の時間」として集約させ、「総合表現」と「総合探究」という2本立てで「生きる力」を育成する教科として進化させた。

 「総合表現」では、中1で文章トレーニング、中2で新聞作成、中3でMY STORY(自分史)と段階的に「書く」「まとめる」力を育成していく。「総合探究」では、中1で自校教育・SDGs探究、中2で人物探究、中3で企業探究と、段階的に「調べる」「発表する」力を育成していく。「これらの取り組みで身に付けた力を、自分の人生について考える方向へつなげていくことを目的としています。特に中3の総合表現で取り組むMY STORYでは、これまでの経験を振り返って、自分自身がどんな人間なのかを考えてもらいたい。また、総合探究で取り組む企業探究では自分たちに何ができるか、自分の可能性を見つけてもらいたい」と原部長は話す。変化し続ける社会に対応するための「生きる力」を育成するプログラムとなっている。

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