「知・徳・体」をバランスよく育み
多様化する進路にアプローチ

 創立以来、常に教育内容のアップデートを続けてきた同校。その成果の一例として、近年多数の国公立大学への合格者を輩出したことや、ハンガリーの国立大学医学部への進学者を出したことなどが挙げられる。

 学びのベースとなるのは、「知・徳・体」の三育だ。まずは体。課外授業や部活動を通じて肉体的・精神的な健康を維持させる。次に人間力だ。仲間や社会と共に生きる力を養う。「この2つを正しく育んでこそ、知育が活きたものになります。中学3年間で心身をしっかり鍛えて、6年間でじっくりと知を育んでいく」と瀧川校長。三育をバランスよく教育することで、大学受験や様々な壁を乗り越えていく際に能力を発揮できるという。

学力・可能性をとことん伸ばす
感動体験と新3コースの学び

 生徒一人ひとりの多様な進路により柔軟に対応できるよう、今年度から従来のコースを全面的に見直し、新たな3コースがスタートしている。『プログレッシブ数理探究コース』は、難関国公立大学や医学部医学科への現役合格が目標。様々な実験を通して、思考力と発想力を養う。校外学習では、岐阜県にあるカミオカラボへのサイエンスツアーを実施。宇宙からの素粒子“ニュートリノ”にまつわる展示物を見学する。探究心をくすぐる体験活動が教養の幅を広げていく。

 『Ⅰ・U・E・知識実践コース』は、世界で活躍できる人材の育成が目標。中3で、約2カ月半カナダへの留学を行う。中2まではオンライン英会話の他に、英語を使った様々な活動の時間を設けている。競技フリスビーや調理実習を英語で行うなど、グローバルで実践的な能力を楽しみながら身に付けることができる。

 『エキスパート未来創造コース』は、様々な分野でのスペシャリストを目指す。ゴルフ、サッカー、水泳などの分野で活躍する生徒たちが、練習や試合に専念しやすい状況を整えながら、学力向上をフォローアップするコースだ。また、これから自分の特技や長所を見出したい生徒に対しては、個々の可能性を丁寧に探っていく6年間を用意している。

気力と体力を鍛える六甲全山縦走
気力と体力を鍛える六甲全山縦走

 全コースに共通しているのは、6年間でできるだけ多くの感動体験を積ませること。その目玉となるのが、屋久島トレッキングだ。約10時間、険しく長い道のりを経て、樹齢7200年ともいわれる縄文杉に会いに行く。その準備として、中1・2で『六甲全山縦走』を行い、精神力と体力を鍛えていく。中3にはカナダへの研修旅行を実施。世界3大瀑布の一つのナイアガラの滝を目の前にすると、全身で自然のエネルギーを感じることだろう。緻密に組まれたコース設計と、心を揺さぶる感動体験の両輪で育った生徒たちは、10年先も20年先も世界中で活躍できる人材へと成長していくに違いない。

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