学力向上と人格形成の両立
一人ひとりに“清風魂”が宿っていく

 近年の進学実績は堅調で、旧帝大や国公立大学医学部医学科への合格者を多数輩出している。しかし、保護者が特に信頼を寄せているのは徳育面だ。「時代の変化に耐え、常にチャレンジしていく子どもたちにとって、人権教育が大切だと感じています。戦後から現在に至るまで、人権は守られて当然だと思っていますが、 昨今の世界情勢を見ていると、それは自らが守っていく術を身に付けなければいけないと感じるようになりました。そこで大切となるのが、仏教の教えである“自利利他” の精神です。親切な心を持ち、他者に貢献することこそ、自分の人権と共に他者の人権を守ることにつながります」と平岡宏一校長は話す。ゆるぎない宗教教育が、多感な時期を過ごす生徒たちの心を強く鍛え、たくましく育んでいく。

 同校では、自分を高めていくことによって他者のお役に立てる生き方を、「福の神コース」と称して人間教育を行っている。「情報化社会の今、学校教育そのものが如実に問われます。だからこそ、受験優先の教育ではなく、学力と人間力の双方を学校で培わなければなりません。時代の変化に対応しながらも、アグレッシブに挑戦できる人材を育てる、それが私たちの教育テーマです」。

 毎朝欠かさず行う朝礼も、徳育の一環だ。校長自らの体験談やエピソードを交えながら、生徒が興味の持てる訓話を行っている。勉強と向き合う姿勢や日々の生活の礎となるような話を通じて、“清風魂”を体得させているのである。

学びの本質を追求した先進的な指導
ユニークな学習メソッドの数々

清風中学校 アクティブラーニング
意欲的な学習姿勢 –アクティブラーニング–

 新大学入試制度や新学習指導要領の導入など、中学・高校教育を取りまく環境は新たな局面を迎えている。同校では、以前から文科省が謳う「主体的・対話的で深い学び」に対応する形で先進的な取り組みを行ってきた。その1つが「知識構成型ジグソー法」。これは、学力を担保しながらアクティブラーニングの効果も期待できる学習メソッドだ。課題に対して導き出した答えを発表する。同時に、他人の異なる意見や批判を取り入れ、自らの考え方をアップデートする。相互理解の上で成立する、真のコミュニケーション力を身に付けることが狙いだ。

各方面から高い評価を受ける読書論文指導
清風中学校 読書感想文2

清風中学校 読書感想文3

各方面から高い評価を受ける読書論文指導

 その他、『文部科学大臣表彰』を受賞した読書感想文指導や論文指導、「国語力アッププロジェクト」による表現力の育成、ネイティブスピーカーの教員が指導する英語学習など、多様なプログラムを展開している。さらに、19ヵ月間に及ぶ名門校への留学が目玉となる「国際コース」の取り組みも実にユニーク。「国際人を育てることが何より大切です。ただその前提として、母国である日本という国について、どれだけ語ることができるかが重要となります」との考え方から、留学前に独自プログラムで茶道や武道、座禅など日本文化に触れる機会を設定している。コミュニケーション力、英語力と受験力を磨きながら、“4技能”を習得できる多様な学習プログラムの数々。伝統と革新のそれぞれの良さを取り入れ、総合的な人間力が磨かれていく。

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