キャンパス全体が学びの宝庫
SSHの強みを活かすプログラム

 自然豊かな矢田丘陵に、1979年開校。建学の精神である「次代の社会を担い、世界に雄飛し、国際社会に貢献できる有為な人材の養成」を実践するべく、「学力」「自主性」「協調性」「体力」の4つ=「人間力」を兼ね備えた人材育成に努めている。

山に残された自然を教材にしての体験授業も
山に残された自然を教材にしての体験授業も

 広大なキャンパスでは恵まれた自然環境を活かし、里山に生えるホダ木を利用してのシイタケ栽培や棚田を活かした稲作、ホタルの成育、地下水脈の探査など、多彩な課外学習を実施。こうした活動がベースとなり、高校では10年前からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている。

 生命の循環や自然の条理、不思議さを肌で感じながら、科学的思考力の醸成のみならず、感情や想いを言語化する力、相手の考えや想いを読み取る力など、実社会で必要とされるしなやかな対応力、豊かな心が醸成されていく。「EQが注目される時代。ただ記憶するだけの学びではなく、心を育てる学びに力を入れていきたい」と河合校長。3年計画で進めてきた「IT教育設備推進事業」が完成し、全教室に無線LANとプロジェクターが整った。豊かな自然環境と最新設備の融合によって、学びのさらなる進化に期待が高まる。

地球的課題・テーマ「SDGs」
将来を見据えた課題研究にも挑戦

 国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs」。同校の学びは、すべてその各目標の達成貢献とリンクしている。たとえば、人と自然が共存できる持続可能な仕組みを学ぶ機会として、里山での環境保全活動を実施。キャンパス内に設置しているソーラーパネル、風力発電装置からは、再生可能な自然エネルギーについて考える機会を提供。校内の至る所にこのような仕掛け、導線を張り巡らせることで、いつの間にか「自分の行動が未来にどう影響を与えるのか?」「より良い世界のためにできることは?」等といった問題意識が生徒の中に定着していく。

 2年前より、新たな取り組みとして朝日新聞大阪本社が進めるSDGs教室の一環『世界の課題へ~はじめの一歩~』と題した特別授業を開講している。中3の約150人が参加し、SDGsの理念や5年後の地球の姿など、カードゲーム等を通して持続可能な社会について考える機会を設けた。その後の新聞活用授業で、気になる記事の課題や問題点の発表・意見交換を行ったが、身近な出来事が地球的規模の問題につながっていくことを改めて認識した生徒も多かったという。

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